So-net無料ブログ作成
検索選択

SSかな?④ [そのた]

幻想入りレビューは一つ前の記事か(更新があれば)後ろの記事になります。

ちょっとしたSSを書いてみようと思った結果です。
よければ暇つぶしにでも読んでやってください。









その翌日












「シ…ですか?」

お花がたくさん咲いたと、騒ぎになった翌日、
ふらふらと飛んできたチルノは突然尋ねてきた。

「うん、アンタは知っている?」



”シ”ねぇ…発音が”死”っぽく聞こえたけど、そんなわけ無いか。

「うーん」

チルノのことだから最強を目指すためなら
”師”が必要とでも誰かに言われたのかな?

いや、それなら、この子の事だ、もっと違う言い方をしてくるはず…
今すぐ必殺技を教えなさい。…とか。



となると、わざわざ尋ねてくるというくらいのものなんですよね。

「うーん…」

”史”
そういえば寺子屋で0点だったのに、大きな丸を貰ったと喜んで用紙を見せに来たっけ。
うん、これも違うかな?



「ううーん…」

”刺”

いや、この子の弾幕刺さったら普通に痛いし、
それよりも、この類の話題なら私より適した人に聞くはずだし



”志”、”士”、”獅”、”詩”…

うーん…なんかぱっとしない。


「えっと…」


考えてもラチが明かないので、
頭の上に大きな疑問符をつけて、腰を下ろし、彼女の目線まで頭を下げて尋ねることにした。


「突然すぎてお話の脈絡が良く分からないんですけれど…
 詳しく教えてくれないかな?」

「仕方ないわね、じゃあ、話したげるけど、長くなるわよ」

ごほんと咳払いをするつもりが、
むせてしまい、調子を取り戻した後は、彼女はたったの三行で説明を終えた。


「緑でちっちゃくて、無駄にエラソーなやつに、
 アタイがサイキョーすぎるから、いずれ死んじゃうかもしれないって言われて、
 それで死って何なのか分かんないから聞きに来た」


えっと…

「それはつまり、死について尋ねたいということなんですか?」

「うん。だから最初から言ってるじゃん」

うーん…緑でちっちゃくて、エラソーな人…寺子屋の先生なのかな?
でも、チルノがちっちゃいって言うくらいだから…新しい友達かな?

あれ…?そういえば、どこかで似たような風貌の人の話があったような…
ま、いっか。

「うーん。そうですねー
 と言っても私も妖怪ですから、余り考えたこと無いんですよねー」

「むー」

「でも、人間なら死んだら、天界や冥界、地獄に魂だけをお引越しするみたいなんですけれど、
 なんというか、行ったり来たりできるようになりましたからね。
 お話できないと言うこと以外、違いらしい違いも無さそうですし、
 それに、辻斬りの子や、ちんどん屋さんのように、元からそういう状態の人も居るし、うーん…」

自分で話していて、なんか分かりづらくなってきたと言うより、
大して変わりが無いような気がしてきました。


ただ…

「これは人間の場合ですからね。
 私達妖怪や、妖精の場合もそうだと思うのですが…」

と、そこまで言いかけて、口を止める。


「…うん、どうなるの?」

「今を楽しくすごせば良いと思いますよ
 良く分からない死を考えるより、そっちの方が楽しいですし」

それだけ言って、この話は終わりと言わんばかりに立ち上がる。

「そうですね、そもそもチルノがサイキョーすぎて死んでしまうと言うことなら、
 今は私の方が強いですから、死んじゃうことはありませんよ
 詳しいお話の続きは、私に勝った時にしましょう」

「むっ、言ったなこのー。
 だったらこの異変でムチャシュギョーしたアタイの実力を見せてやるもん」

「きっと、武者修行ですよ。
 それなら楽しみですね。その強さ、見せてもらいましょう」

お互いに空へと浮かぶと、懐から数枚の札を出し、宣言する。



人間は死ぬもの、妖怪は忘れ去られ消えていくもの。
妖怪は畏怖されること、妖精は自然からと、力の源は違うけれど、
私達は消える時、何も残すことが出来ない…
と言うことを、この子にはまだ伝えるべきでは無いかなと思ったから。



「今日ばかりは負けられませんね」



-了-






あとがき。


ここまで読んでいただいてありがとうございます。
ちょっとでも楽しんでいただければ倖いです。

さて、チルノと話をしていたのは美鈴なのですが、
彼女だと気づいていただけたでしょうか?
今回は彼女の名前やチルノ以外の人物名を避けてみつつ、遊んでみました。



どうでも良いお話ですが、
本編よりもタイトルの方が頭を悩ませると言うのも不思議ですが、
いつもタイトルに困ってしまいます。
ひどいことに前回のSSの『季節が巡って』の
タイトルをそのまま使ってしまおうかと考えてしまったりも…


それではー。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント: